二十四節季を感じてみる~清明~

からだの変化と気付き

二十四節季を感じてみる~清明~

今日は二十四節季の“清明”。

“清明”の由来は、
“清浄明潔”の略で、「すべてのものが清らかで明るい時期」を意味します。

 

確かに外に出てみると、
陽ざしは軽やかな明るさで、
空気は柔らかく流れて、新鮮なすがすがしさがあります。

 

鴨川の桜は満開で、
桜の花の淡いピンク、
柔らかく新しい新芽のうすい黄緑、
淡い青い色の空、

この時期の色は本当に美しいです。

 

さて、この時期のからだはどんなかんじでしょうか?

 

清明のからだ~アクセルを踏みたくなる~

外にでる。
あたたい陽ざしを少しでもあびて、外の出たくなる。
外に出たら、自然とからだを動かしたくなるのが人間の性。

からだを動かしたら、
のどが渇いて水が欲しくなります。

水が欲しくなる以外にも、
何か、冷たいものが欲しくなるのもこの頃。

 

スーパーのレジでも、
アイスクリームの箱をたくさん見かけました。

 

二十四節季が生まれた中国でも、
この“清明”の時期になると、
ふだんは食べない、冷たい食べ物を口にしていました。

寒食という習慣だそうです。

 

中国では、夏でもお湯を飲むほど、徹底して冷たいものを口にしないのに、
この時期は、やはり、自然と欲しくなるのでしょう。

 

ただ、からだに冷たいものをいれる、ということは、
からだを冷やすことになり、
ひいては、万病のもとになると知っていた知恵から、

そのバランスをとるために、
ピクニック(踏青)にいったり、ブランコ遊び(秋千)をしたり、凧揚げをしたり、
外遊びをして、からだが冷えすぎないようにしていたんだそうです。

 

冷たい食べ物、を口からからだの中にとりこむというのは、
現代人が考えるよりもずっと、
からだにダメージをあることを、教えてくれます。

 

新しい事をしたくなる。

新入学、新生活など新しい事を始める機会が増えるのもこの時期です。
または、今まで二の足を踏んでいたことや、やってみたかったけど遠慮していた
何か、新しい事を始めたくなります。

 

 

エネルギーが満ちて、期待や、希望で、気持ちがはやる。

気持ちがはやる反面、
過度の緊張がストレスになってしまい、
胃がいたくなったり、
便のぐあいが悪くなったりするので、

お腹に優しい食べ物を選ぶことが賢い選択です。

 

 

からだが動き出すので、食欲も自然と増していきます。

しかし、ここでからだとのバランスをとらずに、
運動よりも、多く食べてしまうと、
当然、太りやすくなりますね。

高揚するからだをクールダウンさせる方法

香味野菜

春の旬のたべものを積極的に取るといいのです。
セロリ、たけのこ、山菜類などの苦みのある野菜。
苦いけれども、
くちの中には、さわやかな味が充満します。

 

山菜の、うどや、わらび、タラの芽も、ああ!春が来たなあ!と実感しますよね。

 

柑橘

 

柑橘類もジューシーで香りがよくてさわやかです。
文旦や八朔、甘夏など、たくさんの種類が出ているので、
選ぶ楽しみも増えます。

柑橘類も香味野菜もからだを冷やす傾向にあるものなので、
自然とからだの上がりすぎたエネルギーを下げてくれます。

 

そして、もう一つは睡眠です。
「春眠、暁を覚えず」といいますが、この時期は、寝ても寝ても眠たいというか、

冬の意識のままいくと、ふとんから離れられない経験があるのは
私だけではないはずです…

 

でも、外に目を向けると、
日の出の時間は、早まって来ているので、
少々無理をしても、日の出の合わせて起きるようにすることで、
その後の日中のパフォーマンスを上げることができるのです。

 

つまり、朝、30分早くおきることで、
その一日のスタートは素晴らしいものになるのです。

 

そう考えると、
おのずと、寝る時間の調節が必要になることはわかります

 

 

 

 

まとめ

 

からだはアクセルを踏みたがる
まわりの環境は、そのアクセルに、「ちょっと落ち着いて」と声をかけてくれているのです。

暴走しやすい人間を、
太陽や、野菜や、食べ物がブレーキの役割をしてくれています。

 

からだも自然の一部であると実感する
“清明(生命)”です。

 

 

 

 

 

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