アンチ・アンチエイジング

からだの変化と気付き

アンチ・アンチエイジング

 

『ジュピター』という映画の中で、宇宙を支配する3兄弟がでてきます。
その中の一人が女性なのですが、彼女がとある場所で入浴すると、
40代くらいが20代くらいの若い女性となって出てくる、というシーンがあります。

入浴する、といってもお風呂に入るわけではなく、
とある液体にカラダを浸す、という言い方のほうが正しいかもしれません。

その液体は・・・ここからはネタバレの可能性があるので、ぜひ、映画をみてください。

 

映画の宣伝をしたいわけではなく、
その、若返る、ということにフォーカスします。

 

世間では、アンチエイジング、をうたった代物が数多く存在しますが、
その、映画のように入浴するだけで、10歳も若返るなんていうものがあったら、

それはすごいことですよね。

未来にそんな技術が開発される可能性はゼロではないでしょうが、
たぶん、私が生きている間には、たぶん、ないでしょう。

 

『いつまでも若く美しくありたい』

 

それは人類普遍の願いかもしれません。
有名なところだと、楊貴妃が若さを保つために母乳を愛飲していた、なんて話は聞いたことがあるかも。

昔っから、アンチエイジングできるものは大人気。
美しく健康で長生きする、というのは永遠のテーマです。

 

アンチエイジングの本当の意味。

 

アンチエイジングって、直訳すると年齢に抵抗すること。
年齢は抵抗できないので、老化に抵抗する、という意味です。

 

年齢には抵抗できません。老化には抵抗できると思いますか?
人間も地球に生きる生き物。
生まれ、育ち、さかえ、そして死ぬ。
そのサイクルは、現段階では絶対的なものです。

 

年齢は自然と経ていくもの。
年齢を経て行けば、筋肉も落ちてくるし、その分、脂肪はつきやすくなるし、
シワは増えるし、シミもできるし、白髪もでるし、髪の量もへっていくし、
肌や髪の艶も減って、カサカサ感は否めなくなります。

 

アンチになるのではなく、年齢を経て、年をとっていくことも受け入れる。

その上で、ただ、だらだらと年をとることに流されるのではなく、

流れの中を、自分の足で歩く。

 

老化というあらがえない流れを自然のままにまかせる、というのも一つ。
でも、少しでも健康で長生きする、幸せな日々を送る日を伸ばしたいと思ったら、

衰える肉体は鍛えなければかなわないし、
メンテナンスやお手入れをしなければ、保つことはできません。

 

ただ注意をしなくてはならないのは、

若いころの自分をいつまでも保とう、しがみつこうとすることではない、いうこととは違います。

 

 

若くないからこそボディメイクをする意味ある。

ボディメイクをする、というのもアンチエイジング的にとらえられがちですが、

トレーニングやボディメイクをしていくと、
否が応でも、自分の体力が落ちている事や、言うことが効かないカラダに
向き合わなくてはなりません。

衰えている自分のカラダ、自分という存在をいやというほど痛感します。

自覚することで、落ち込むこともあるかもしれません。

やっても無意味だと思うかもしれません。

悪あがきだとおもうかもしれません。

 

でも、その一方で、

 

ウエスト周りが少しでも減ったら、あの服がステキにきれるかもしれない、
シワが一本でもなくなったらいいのに、
そのまま放置したくない、

何もしなければ、もっとしんどくなるのはわかっている、
せめてその衰える速度を自分で自覚しながら進みたい。

 

そんな、つぶやきが聞こえてきます。

 

自分のカラダと向き合った上で、どうしていくのか。

その方法を、最初はアドバイスを受けながら実践していく。
実践していくなかで、自分のカラダの向かう方向性を共に探り、

共にカラダを創っていく。

 

アンチとして年齢を戦うのではなく、
年齢に寄り添って、受け入れて、年齢以上のパフォーマンスを引き出す。

それが私、パーソナルトレーナーの役割です。

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