みんな全身タイツを着ている~筋膜~
筋膜がなければ人間になれない
筋膜とは、その名のとおり、筋肉を覆う膜。
でも、実際には、筋肉だけを覆っているわけではありません。
骨、内臓、血管、神経にいたるまで、からだの中のすべてのパーツを包んでいます。
そのパーツを支えて、まとめて、からだという形を作っています。
筋膜が「第二の骨格」と言われるのはそのためです。
表面をぺらっと覆っているわけでは無くて、
浅いところも、深いところも、あらゆるところに張り巡らされていいます。
それが、複雑にからみあい、作用しあうのが筋膜ネットワークといわれていて、
筋膜ネットワークが働かなければ、
人間という形は機能しない、というくらい重要な組織なわけです。
筋膜自体、コラーゲンやエラスチンなどの繊維からできていて、85%が水分。
つまりからだの中の水分量とほとんど同じです。
からだ=筋膜
という考えは極端かもしれませんが、
筋肉を覆う膜は、からだを覆おう膜だと少し意識を変えてみると、
からだへの水分補給の意識も変わってきます。
筋膜の潤いはからだの柔軟性をつくる
筋膜は全身ストッキングのようなもの。
ストッキングはゴムのように伸び縮みしますが、
ストッキングの履き方を間違うように
日常の姿勢や運動の仕方が偏ったりして、一部の負担がかかってくると、
ストッキングの一部やよじれ、集まった部分が硬くなるように、
筋膜は脱水して硬くなるのです。
ストッキングなら、ぬげばリリースされますが、筋膜は残念ながら脱げません。涙
硬くなった筋膜の下にある筋肉は、スムーズにうごけなくなり、
柔軟性を失ってしまいます。
筋肉を鍛える!よりも、
まずに筋膜のゆがみをとり、潤いある本来の姿にもどさなくては、
せっかくの筋トレも水の泡。なんとも、もったいないです。
筋膜のゆがみをとるには
答えは、筋膜リリース、という方法。
筋膜リリースをするためには、からだの部位によって、
グッズを使うのが効果的です。
例えば、背中とか、お尻とかは手ではやりにくいのでテニスボールや、筋膜リリース専用のボールを使うとよいです。
自分から見える範囲で、手でできる場所は、ぜひ、手を使ってみてください。
自分の手で、自分のからだの筋膜をさわってみることで、
からだへの意識をより高められます。
ポイントとしては、
POINT1、ゆっくり時間をかけて(最低90秒)手をあてて、ずらす。
POINT2,ぎゅうぎゅう力任せに押さない。弱い負荷でOK
自分で行うむりにぐいぐい伸ばすストレッチは、筋膜ものびているでしょうが、
筋肉にも負担をかけてしまって逆効果にもなりかねません。
くれぐれも、無理はしないようにしましょう。
体調やからだの状態によっては筋膜リリースをしない方がよい場合もあるので、
不安な場合は、専門家に筋膜リリースをしてもらうのがベストです。
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