日本古来の雑節を感じてみる ~八十八夜

からだの変化と気付き

日本古来の雑節を感じてみる ~八十八夜

 

5月に入ったとたん京都の日中の最高気温が30度。
まさに夏、が始まった感じですね。
町中を歩く人たちは半そでやハーフパンツなど、薄着になってきました。

2020年の八十八夜は閏年のため5月1日。
だいたい5月2日ごろが例年八十八夜にあたります。

八十八夜とは

二十四節季は中国発祥の季節の見方ですが、
八十八夜にあたる雑節は日本の生活から生まれました。
日本人の気候風土には雑節は切り離せません。

他の雑節は節分や、彼岸、半夏生など…

 

八十八夜は立春から数えて88日目にあたる日です。
このころになると、農作業の妨げになる霜も降りる事がなくなり、安定した作業ができる季節になります。

種まきや稲を植えはじめます。
農作業だけでなく、漁業にも豊漁の続く時期で、

豊作を願う行事が行われるのもこの頃です。

 

八十八という感じを組み合わせると、米という字になるのも面白いですね。

 

そして、八十八夜、といって思い出される歌があります。
♪「夏もち~かづく八十八夜~」
手遊びもあるので知っている人も多いと思います。

茶摘みの歌です。

 

その年の一番初めに収穫される“一番茶”を摘み取る情景を歌っています。

 

この一番茶は、
古くから不老長寿を願う人々の縁起物として重宝されていました。

 

お茶は年柄年中、飲むことができるので、
お茶に旬がある、ということを忘れてしまいそうですが、
まさに、八十八夜で収穫されるお茶は“旬”です。

 

一番茶の特徴

昔の人は、一番茶の効能をからだで感じていたのでしょうが、
実際に、成分をみても栄養価が高いことがわかります。

旨くて甘い

一番茶の後に積まれる、二番茶や三番茶、4番茶に比べて、
カテキンやカフェインが少ないため苦みや渋みが少なく、
旨みや甘みの成分であるアミノ酸(テアニン)がが多く含まれます。

また、日光の当たる時間が短い新茶のほうが、テアニンが多く含まれています。
香りと味がいいばかりではなく、成分からみても旨いお茶、ということです。

入れ方にも左右されますので、お茶の専門店のお茶を飲んでみる事をおすすめします。

 

ちなみに、最近飲んだ旨いお茶は、京都 柳桜園のです。

家でいれるのとは違ったプロの味わいに感激しました。

 

お茶の効能

これは調べてみてびっくりしたのですが、本当にいろいろなことに効果があります。

1、がんの予防
2、食中毒の予防
3、虫歯予防
4、ダイエットの強い味方
5、動脈硬化や脳卒中予防、血圧降下
6、血糖値を下げる
7、殺菌作用
8、美容と健康
9、頭のいい子に育つ
10、老化防止
11、胃腸の働きを助ける
12、殺菌で口臭予防
13、アトピー、花粉症
14、ダイオキシン毒性を抑制
15、からだのペーハーを整える

などなど。まだまだあるようですが、

お茶を飲むだけで、これだけの効果が期待できるなら、飲まなきゃ損ですよね。
しかも、そんなに手間もかからずに、熱湯を沸かして、茶葉を用意すれば、
だれでもできますから。

ダイエット効果

中でも、個人的興味があるのは、やはり、ダイエット効果があることです。

お茶はノンカロリーなので何杯飲んでも太る心配はありません。

食前にのめば、空腹感を和らげながら、不足しがちなビタミンやミネラルも補えます。
油っぽいものを食べた後に飲めば、
お茶の成分のタンニンが脂肪を分解する酵素の働きを高めてくれます。

 

美肌のビタミンC

緑茶に含まれるビタミンCは、熱に強く、80度でも壊れません。
みずみずしい肌にはビタミンCは欠かせません。
緑茶3杯分で、リンゴ1個分に匹敵する量があります。

ビタミンCは肌の水分減少を防ぎ、
日焼けで肌が黒くなるメラニン色素の生成を抑えてくれます。

日焼けどめは使いすぎると、ビタミンDを作るのを妨げしてまうので、
からだの中から、日焼け止めができるお茶の効能は、本当にうれしいです。

 

一番茶を飲む

 

これだけの効果効能があるお茶ですから、
一番茶はその中でも、もっともパワフルです。

この時期に旬の食材は、
ふき、よもぎなど、適度な苦みが特徴です。

それら食卓に乗せるように、
旬のお茶も、積極的に、食卓に出していきたいですね。

効果、効能を知ると、飲まずにはいられません!

 

まとめ

 

ダイエットをしたかったら、一番茶を飲むこと。
一番茶じゃなくても、ダイエットしたかったら、美しくなりたかったら、
健康になりたかったら、緑茶をのみましょう!

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