金と筋~ミニマリスト的財産管理術①~

からだの変化と気付き

金と筋~ミニマリスト的財産管理術参考案①~

 

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言をうけて、
いよいよ、商業店舗営業などに対して休業要請が出されました。

仕事も減り、給与や報酬もへり、株価も下がり、経済的な不安がどんどん大きくなっています。

そこで、案外購入されているのが“金”。
これは今も昔もさほど変わらない傾向にあるように思います。

いつどこで何が起きて、
今までの生活や、社会の機能が正常でなくなるかもしれない、

アフターコロナに、経済はどうなっているのか?不安な要素は数知れません。

 

そうなったときに、いつの時代も変わらぬ価値を持つもの。
を持っておきたいと思うのが、どうやら人間の心理のよう。

あまり“金”てなじみがありません。

金融関係や、為替関係、宝飾関係で働くならまだしも、いち主婦が、金を日常的に扱うことはないに等しいです。

 

でも、そんな日本とはうってかわって
何かあるごとに金を買う国があります。

 

それは、インドです。
現在は激しいロックダウン中のインドですが、

そのインドにみる、金へのスタンスが、
今後、変わらない価値あるものとの付き合い方を教えてくれます。

 

 

日常に金を

友達のインド人のご夫婦がいます。
女性は日常的に金のピアスとネックレス、指輪をしていましたし、
男性も指輪(石付きの金の指輪をしていました。

インド人にとっては、
金の宝飾品を買うことは資産防衛策なのです。

それは、伝統的な習慣として、彼らの日常になっています。

例えば、「ディワリ」というお祭りには、金を購入するためのお客さんで、お店がごったがえすそう。

おまつりなので、
インドの正装のサリーを身に着け、ビンディをつけ、宝飾品で着飾るのです。

美しくて価値のある金を身に着けて、神様のお祝いをする風習なのです。

 

私は、資産のために金を購入するというのは、
金の延べ棒を金庫にしまい込んでる、ていう買ってなイメージを持ってました。

しかし、インドで購入されるのは金の延べ棒ではなくて、
実際に見つけられる宝飾品がメインだとか。

しかも、それを選ぶのはもちろん、女性です。
女性が身に着ける宝飾品を男性がだまって買う。

ステキな風習ですよね。

 

なぜ、金を身に着ける習慣がついたのか?

・外からの異民族の侵入(イギリスの植民地となった)
・王様が変わるごとに、貨幣が変わり、そのたびに貨幣価値が変わる。
・すさまじいインフレを何度も経験
・政治情勢もころころ変わる
・政治情勢の変化で貨幣への信頼が減る

近い話だと、現政権のモディ首相は16年に、高額紙幣を突然廃止したことも。

2年前には、経済成長を順調に続けていたが、19年度の国内総生産は、
緩やかに失速いるのに、食品の高騰が続いていて、
スタグフレーション(景気は停滞、物価はあがる状態)になりつつある、

との報道もありました。

 

現在ロックダウン中のインド。
国内のカオスぶりは、想像に難くないです。

とまあ、こんな具合に
貨幣よりも、価値が大きく変わらい、いつの世も価値をもつもの、
金への信頼はどんどん大きくなっていったようです。

 

金でリスクを分散させる

 

政権が変わることによって、貨幣価値が変わることがあれば、
銀行口座が突然封鎖される、なんてことも起こります。

銀行に多額のお金を預けていることで安心している日本では考えられないことですが、

インドでは、それもまた日常。

金の延べ棒は、銀行なり金庫にしまわないと管理できませんが、

金をジュエリーとして身に着けられれば、

それだけをもって、からだ一つで、

危ない状況を切り抜けられる、というわけです。

 

広い土地を持っていても、
豪邸を持っていても、持って逃げることはできませんから。

 

『インドの人は全財産を身に着けてる』ということを、聞いたことがありますが、
なるほど、と合点がいきました。

 

金をジュエリーとして常に近くに置くことは、

万が一の時の保険となり、

リスク分散になるというわけです。

 

危機的な状況ほど真価が問われる

インド人が金をジュエリーとして所有するというこは、
いざとなったとき、からだ一つで逃げらるから。

不安定な政治情勢によってはぐくまれた彼らのサバイバル術は、見習うところがあります。

 

今から金のジュエリーを買って、明日から身に着けて歩く、
ということを言っているわけではないです。

 

インド人の強みは、
その不安定な情勢下があったことで、
想定外のことに慣れているし、それに対応することができる知恵を持っているということです。

しかも、伝統的に、日常的に、行うことで、
子供達にとっても、小さいころから

資産というものの意識を根付かせることができるのです。

 

一方日本人は、
今では、FXや為替、株式を所有する人は増えたでしょうが、
まだまだ、資産という考え方が未熟なように思います。

お金は預金や貯金するべきだと思っているし、
家族でお金について、資産について、話す機会はまだまだ少ないように思います。

そして、もっとも日本人らしいのが、流されやすいところ。

儲ける、というおいしい話に飛びついちゃうのです。
その商品がどういうものかを知りもせずに、儲かるからという理由で買う。

みんなが買うから、買うんです。右向け右。

これも、日本教育の悲しい結果かもしれません。そして、それが、もっとも危険だと思うのです。

 

きちんとした理由や、知識をもとうとすることがないまま流されることで、
想定外のことが起きたときにパニックになってしまいますから。

お金や資産に関する自分なりの軸となる考えが必要ですね。

 

まとめ

・インド人は金のジュエリーを日常で購入する
・政権の変更で貨幣より金に信頼をおいているから
・常に、身一つで逃げられる、生活にこまらない準備をしておくこと

今、わたしたち日本人ができることは、
危機的状況に強いインド人を見習い、

経済的に不安な今の日本人のおかねや資産に対する価値観を今一度、見直すこと。
そして、資産のリスク分散考えてみること。

何よりも、信頼するものを自分たちで決めて、

身一つで生きる。

まさにミニマルなその姿勢。さすがです。

 

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