【鬼滅の刃】全集中の呼吸を実際にやってみよう!
家にテレビを置かない主義のパーソナルトレーナーYu-kiです。
テレビがなくても、今は、パソコンで情報が観られますから、
便利な世の名です。
さて、テレビがない我が家においても、5歳と7歳は、
常にどこかでしいれたネタを披露してくれるのですが、その中にも
「キメツ、キメツ!知ってんで~!」と、鬼滅の刃の話をしております。
たぶん、アニメや漫画ということは知っても、どんな内容かはいまいちわかっていないようです。
それ以上の情報はでてきませんから。苦笑
小学生には大ブームの『鬼滅の刃』。
先日は、長男の同級生の小学生女子(!)が、「水の呼吸!」とか言って、
かさをぶんぶん振り回しておりまして、
あやうく、かさが当たりそうになりました。
「やってみたいの?」と聞いたところ、「うん」と。
そうか。そうか。アニメの主人公への憧れは小学生時代は強いですものね。
さて、その「鬼滅の刃」に出てくる、呼吸法について、
私が行っているパーソナルトレーニングと共通することがけっこうあったので、
調べてみました。
憧れの主人公のような強さは手にはいらないまでも、
人間たるもの知っておいて損はない!
PTで行っている呼吸法をご紹介します。
憧れの人に少しでも近づけたらいいよね。
Contents
◎呼吸法【全集中の呼吸】とは?
作中から【全集中の呼吸】に関する文章を以下にまとめました。
なぜなら、具体的な方法が作中にはのっていないので、
【全集中の呼吸】に関するヒントとなる言葉から、想像しよう試みるからです。
丹次郎育ての鱗滝左近次が
「身体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るように長い呼吸を意識しろ。
体の自然治癒力を高め、精神の安定化と活性化をもたらす。
上半身はゆったりと、下半身はどっしりと構えて…」
炭治郎の姉弟子にあたる真菰は、
「体中の血の巡りと心臓の鼓動を速くするの。
そしたら、すごく体温が上がって、人間のまま鬼のように強くなれるの。
とにかく肺を大きくすること。
血の中にたくさん、たくさん空気を取り込んで、血がびっくりした時、骨と筋肉が慌てて暑くなって強くなる。」
鬼を倒すために、倒せるくらいの強さが、
呼吸を体得することで可能になる、ということです。
確かに、実際、呼吸によって肺に酸素がとりこまれると、
血液に溶け込み、毛細血管を経由して、全身の細胞に届きます。
真菰がいった、
「血がびっくりした時、骨と筋肉が慌てて熱くなって強くなる」
というのはそういう意味だと推測します。
呼吸をする、ということは、
二酸化炭素を履きだし、酸素をとりこむ、ということになるのですが、
剣術の訓練として、鬼と戦うためにする強い呼吸は、
普通にやっている呼吸をさらに深く、長く、する必要があるようです。
左近次の「長い呼吸を意識しろ。」や、
真菰の「血の巡りと心臓の鼓動を速くするの」という言葉から読み取れます。
長く呼吸をしようとすると、より呼吸は深くなり、
たくさんの酸素がからだに運ばれます。もちろん、
全身をめぐる血液の循環は早く、血流もアップします。
そして、
左近次が「上半身はゆったりと、下半身はどっしりと」と言っていますが、
ここに、ヒントがあります!
私がパーソナルトレーニングの最初にかならず行う呼吸が、
この「上半身はゆったりと、下半身はどっしりと」となる
丹田を強化する呼吸法だからです。
◎【全集中の呼吸】に近い!丹田呼吸をやってみよう!!!
最初におことわりしていたように、
呼吸法で鬼を殺したり、岩をくだいたり、ヒョウタンをくだいたり、
ということはできません。できませんよ!!できません!!
できても、電車でつり革をもたない、とか。
開かない瓶詰の蓋が、案外、楽にあけられたり、とか。
子供のせ電動自転車でよろよろしない、とか。
赤ちゃんのだっこがしんどくない、とか。
あくまで、日常生活で使えることだけがベースです。あしからず。
鬼は殺せなくても、呼吸を深く行うことはいいことだらけなので、
健康のためのトレーニングの一つととらえていただければと思います。
一般的な丹田呼吸法
STEP1、下半身が安定するように、あぐらをかいて座る。
STEP2、背筋を伸ばし、軽く目を閉じて、丹田(下腹部)に両手をあてる
STEP3、からだの中の空気を口からすべて履きだす(呼)
STEP4、鼻から息を吸って、丹田が膨らみ、ゆっくりと口から吐いて、丹田がへこむ。
これを10回ほど繰り返します。
慣れて来たら、息を吐く時間をどんどん伸ばします。
目安としては、吸った長さの倍の長さで履きだすことができれがいいですね。
3秒ですったら、6秒でだす。
5秒ですったら、10秒で出す。など。
私がPTで行う丹田呼吸法。
私のPTでは、開脚をするときも、ヨガをするときも、
すべて、まずは呼吸から入ります。
なぜなら、
ふだんの生活は、胸式呼吸といって、肺だけを中心に呼吸を行うからです。
呼吸も、浅く、早いのが特徴です。
そのまま、トレーニングしても効果は半減。
パフォーマンスがおちることもあるので、
きちんと丹田を使って呼吸ができてから、
いろいろなトレーニングにうつっていきます。
基本は立ったまま行います。
STEP1、両足を骨盤幅にひらいて立ちます。ひざは少し曲げ、足の親指はたてておきます。
STEP2、両手を水をすくうような形にします。5本指がぴっちりと閉じて、
少し、水をのせられるくらいくぼませた状態です。
STEP3、水をすくう形の両掌を足の鼠蹊部に当てます。
STEP4、ひじはまげて、脇をしめます。
STEP5、まずは、そのポーズで、カラダ中の息を吐き出します。
STEP6、そして、鼻から吸ってお腹がふくらみます。
鼠蹊部に手をあてていても、下腹部がふくらんだことを確認できますが、
いまいちわからないかたは、下腹部に手をおいてもOKです。
STEP7、口から息を吐き、そして、吐き切ります。
口から息を吐いた時に、下腹部は一瞬へこみます。
さらに、絞り出すように息を吐き切ると、逆に下腹部が強く、きゅっとしまった状態になります。そこまで吐き切ります。
STEP1~7を、まずは10回行います。
吐き切る状態までいくと、自然と、吐く息は吸う息より長くなります。
時間で考えるよりも、
吐き切ったときの、強いお腹を確認してください。
◎理想は全集中・常中
丹田呼吸、やってみると、かなりしんどいです。
10回もできないかもしれません。呼吸というよりかは、集中力というか、
気力が途中でとぎれてしまいます。
でも、炭治郎は、四六時中、寝ている時も、全集中の呼吸をして鍛えています。
真菰も「死ぬほど鍛える。結局、それ以外にできることないと思うよ」と。
つまり、一日二日やった程度で、身につくものではないということです。
それは、私がPTでお伝えしている呼吸も同様で、
その呼吸法には、、慣れる事が大事です。
そして、その呼吸で丹田が活性されたら、
次に、実際に動くトレーニングに進むことができます。
さすがに四六時中やれ、とは言いませんが、
できれば、お伝えしている呼吸法は、常ひごろから行ってほしいのです。
なぜなら、その呼吸をもって、
からだの使い方をかえて、
日常の動作の安定感を変えるからです。
日常的にしない、ということは、
一日5回、この呼吸をしたとしても、
一日2万回している呼吸のたった5回ですから、
あとの、1万9995回は、いつもの浅く早い呼吸です。
それで、体得できるでしょうかね?
歩くときも、走る時も、子供をだっこするときも、自転車にのるときも、
家事をするときも、勉強をするときも、
いつも、いつも、できれば、丹田の呼吸をしてもいいくらいです。
それくらい、無意識の呼吸をコントロールすることは至難の業です。
◎丹田呼吸の効果
左近次がいっていましが、
「体の自然治癒力を高め、精神の安定化と活性化をもたらす」という効果は、
丹田呼吸法の効果と
ほぼ一緒といってもいいです。
実際に、
丹田呼吸法とトレーニングを組み合わせた開脚トレーニングをされたお客様は、
やる気がでて、気持ちが前向きになり、ポジティブでいられるようになった、
ということを感じてくださった方もいました。
自然治癒力、は、
酸素をたくさんとりこみ、血流がアップする、ということが、
病気になりにくい、そして、自然治癒力を高めている事に
他ならないと思います。
また、副交感神経を刺激して、リラックスした状態にしてくれます。
からだの修復する睡眠時には、副交感神経が優位になるので、
それも、自然治癒力につながりますね。
他にも、からだの柔軟性が上がった、パフォーマンスが向上した、
疲れにくくなったなど、嬉しい効果を感じていただいています。
◎まとめ
鬼滅の刃の【全集中の呼吸】について、と、
その呼吸に近いであろう、「丹田呼吸法」いかがでしたでしょうか?
注意してほしいのは、
炭治郎のように、鬼を殺したり、岩をくだいたり、ひょうたんを砕いたりはできない!
ということです。(しつこい?)
まちがっても、炭治郎になれる!などと思ってはいけません。
それでも、呼吸が常に浅く早い現代人にとって、
呼吸法を改善することは、健康になる一番の近道です。
早く浅い呼吸は、常に上半身に力ががっちりとはいり、
鎧をきているみたいな状態です。
そりゃ、肩もこりますよ、頭痛もおきますよ。
丹田の活性ができれば、
もしかしたら、現代人のからだのお悩みは、半減するかもしれませんね。
何よりも、健康な人が増える予感しかしません!
みんなで、たんでん呼吸!身に付けましょう!
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