健康管理の第一歩は体温を測ることから
新型コロナウィルスに感染しているかどうか、という判断基準のひとつに、
「4日間37.5度以上の発熱」があります。
会社や学校、保育園や幼稚園などでも、
検温することが通勤通学することの必須事項になりました。
その根拠なった2019年12月~2020年2月までのメタ解析データ(いろいろ論文などを組み入れたもの)によると、
約8割が発熱の症状があったからです。
参考)COVID-19 patients’ clinical characteristics, discharge rate, and fatality rate of meta-analysis. Li LQ et al.J Med Virol.(2020)
これまでの人生でこんなに毎日検温したことがあるでしょうか?
子供が保育園い通っていたころは、毎日のことでしたが、
小学生や幼稚園、今の自分でさえも、風邪をひいかも、という自覚症状がでなければ、
体温計の出番はないに等しいのが現状です。
しかし、体温を測るということは、
一番わかりやすく、手軽にできる健康管理法の一つです。
今は、コロナウィルスの脅威で半ばやらざるを得ない状況ですが、
アフターコロナの世界では、
自分の健康管理は自分でするのが当たり前になります。
しかも、そのためのウェアラブル端末などの機器がもっと普及したり、
尿検査ができるトイレなど、
今以上にからだへの意識が高まると思います。
体温についてや、測り方などの知識を理解しておくことで、
今後の健康管理に役立てられるようにしておきましょう。
いつ測るのかいいの?
・周囲の環境温度を考える
人間は恒温動物とはいえ、季節による変化、
それに伴う室内の温度の変化、活動内容によってに多少なりとも左右される部分があるので、
季節や環境に応じた変化を知っておくことが必要です。
・一日の体温変化
一日の中の体温にもリズムがあります。
子供の体温を測っていても、朝のおきたてと、ごはんを食べて後の通学直前では、
体温が全然ちがいます。
午前3時から7時くらいまでは低く、そこから少しずつ上昇し、
ピークは午後2時から6時くらいになります。
その差は0.8度くらいです。
また、朝のこどものように、食後でも体温は上がるし、入浴後、運動後も体温はあがります。
女性だと生理前の2週間は基礎体温が上昇するのにしたがって、
体温0.3~0.5度あがります。
・決まった時間に測る
体温は一日の中でもリズムがあり変動するものなので、
一日のうちに何回か、そして、できれば毎日、もしくは一日おきなどの、
定期的に測って記録すると、
自分の健康状態を数値で把握できます。
こどもの体温をはかるときも、だいたいの時間を決めておくと比較しやすいです。
どこを測るのがいいの?
海外のテレビでは、口で測る姿をよく目にしますが、日本では脇の下が一般的です。
しかし、本当がどこで測るのがいいかというと、
より体の中心部に近いところが理想的です。
わきの下よりも、口(舌の下)がいいし、
口よりも耳がいいし、
耳よりも直腸がいいです。
ただ、一番手軽に日常的に測りやすい、と考えると、わきの下、が慣れているしよいのかな。と。
ただ、わきの下は、からだの外になるので、位置や角度がずれると、
結果に大きな差が出たり、正確に測れない可能性があります。
できるだけ正確に体温計を使う方法
①体温計の先端を脇のくぼみにあてる
②斜め下45度くらいの角度をキープ
③くぼみに差し当てて、腕で挟み込む
先端がくぼみにしっかりは当たっていないと、本来の体温より低く出てしまいます。
また、汗をかいた状態でも正しく計測できないので、しっかりと拭いてから測ります。
脇の下は、本来10分くらい密着させないと測れないのですが、
市販の体温計は、予測式といって、予測した値で出してくれます。
便利な反面、実測とは異なるようなので、予測値だということを知っていて使うことをおススメします。
2回目測る時の注意
子供を測っていると、じっとしてくれなくてエラーになることが案外あります。
そこで、知っておくといいのが、
すぐに測り直すのはNGです。
体温計がしっかりと冷えてから、もう一度測り直すと、比較的正しい体温を測ることができます。
朝の忙しい時なので、慌ててそのまま何回も測ったことが何度もありますが、
本来は、少し時間をおいてからがよかったということですね。
今後も役に立つ健康管理術として、
予測値だとしても、なるべく、正しく測れるように練習しておくといいですね。
まとめ
いつ測るか?
一日の中で測る時間を決めてれば、比較できるので、
一日の中で測りやすいタイミングを自分で決めるとよいです。
どこを測るか?
からだの中央に近い方がより正確に測れますが、
脇の下でもOKです。ただ、測る時は、体温計の先を
脇のくぼみにきちんとあてて、腕でしっかりとはさむようにしてください。
体温計は予測値で測定しますが、
少しでも正しく測れるようにしておくと、今後も健康管理に役立てられます。
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