走り続けることは私にとってチャレンジなのです
走ることって、二本の健康な脚があれば、だれにでもできることです。
だれにでもできることですが、みんなが、走るわけではないし、
みんなが、走り続けたいと思うわけでもありません。
でも、私は、細く長くでもいい、ゆっくりでもいいから、
走ることができるからだでいたいと思います。
今日は、そんな私が、走り続けようと思うワケをお話したいと思います。
きっかけは”開脚”
産後のからだを目覚めさせてくれたのは”開脚”でした。
”開脚”をするようになって、
からだの使い方を知るようになり、
からだを動かす中心がどこにあるか、を意識するようになりました。
それまでは、
”開脚”をするためには、
毎日少しずつ、ストレッチをすること。
とにかく、からだじゅう、どこもかしこも柔らかくすること。
つっぱるところがあってはいけない。
柔らかくなるまで、じっくり時間をかけること。
といった具合に、とにかく柔らかく、柔らかく、柔らかく。
それだけを考えてストレッチをしていました。自己流で。
しかし、
その先にまっていたのは、
のびきったゴムのようなからだと、腰痛でした。
自己流開脚ストレッチを行ったあとは、
のびきって戻せない自分のからだを、なんともいえない腰の痛み、
そして、そのあと、なーんにもしたくなくなる無気力さに襲われるのです。
”ふつうの開脚”と”美構造開脚システム”との違い
しだいに、腰が痛くなるし、ぜんぜん柔らかくならない自分のからだに嫌気がさして、
開脚ストレッチからは遠ざかっていました。
その他のストレッチからも。
その他の運動からも。
走ることなんて、とんでもない!
しかし、”美構造開脚システム”を学んだ後、
自分のからだの弱点や、くせによる偏りを知るようになって、
痛みがでて病院に行く前に、
自分のからだにしてあげられることは、
まだまだ沢山あるのだ、ということを知りました。
結局、”ふつうの開脚”と何が違うのか?
一番違うことは、ただ柔らかいから”できる”という開脚ではないことです。
筋肉や、関節の柔らかさは生まれつきの個性です。
この個性が、バレエや新体操などで花開く場合もありますが、
好きだし、やりたいけど、柔らかいからだを持ち合わせていない人もいます。
それでも、人間のからだとしては、ある程度の柔軟性はすべての人がもっているし、
柔軟性をあげることも可能です。
それには、何が必要なのか?
お尻の筋肉、丹田、そして手や足の指先の力です。
いや、実際はもっとありますが、
ひとまず、簡潔に、シンプルにいわせてもらとその3つが重要な要素です。
開脚に?お尻?
開脚に?丹田?
開脚に?指先?
どれも開脚とは直接かかわりなさそうに思うかもしれませんが、
どれもとても密接にかかわります。
開脚に、お尻?
これは、足を開くのに必要だからです。
開けた、という状態ではなくて、開く、という状態にするため。
関節や、足の内側に筋肉が柔らかくて、難なくパかっとできる人は、開けた状態。
そうではなくて、もっと、意図的に、意識をもって、ここまで開く!という感覚で行うのが、開く。
その”開く”態にするときに必要になる筋肉がお尻の筋肉です。
開脚に、丹田?
開脚するときに呼吸をたくさんするのですが、
その呼吸をするときに意識するのが、”丹田”と言われる場所です。
丹田というのは、へその下3cmあたり、という場所にあります。
わからなければ、下腹部と考えておきましょう。
呼吸は、たしかに、肺で行うのですが、
腹式呼吸をしたことがある方は、その腹式呼吸を開脚をしながら行うと想像すればいいと思います。
腹式呼吸をして吐き切った息の後にでてくる、
さらに一歩、吐きながらお腹を前にだすようにします。
腹式呼吸をしながら、もっともっと、深い呼吸、そして、深い位置に落とし込むようなイメージです。
開脚をしていると、
骨盤底筋が、床に近くなるため、下腹部を使った呼吸がとってもわかりやすくなります。
肺呼吸では味わえない、
深い深い呼吸です。
自身の骨盤底筋も動きもわかります。
呼吸に合わせて柔軟なからだをつくっていきます。
開脚に指先?
指先は実は、丹田に関係します。
丹田に連動するといってもいいかもしれません。
例えば、日本の茶道や、柔道、剣道といったような”道”においては、
始まりから、終わりまで、手や足の裏の力をおおいに使います。
手の指さきは、基本的にとじていて、
足の指先までちからをいきわたらせて、訓練を行います。
誰一人として、
指をひらいたままお茶碗を持つ人はいないですし、
指をひらいて、組手をする人はいません。
この指先のちからをあなどってはいけません。
というか、無意識におこなうのではなく、意識的にゆびさきを使うことが
現代の生活においては難しいのです。
そして、本来指先でつかわれるはずのパワーは、
肩や、ひざなどの、体幹にちかい関節を固めることで何とかたもっているようにみえます。
現代人に、肩やひざが弱い人が多いのは
使えていない、指先をカバーするためだと、考察します。
開脚も同様です。
指先にまで神経を行き渡らせておこなうことが、
無理なく開脚するポイントです。
丹田がつかえるようになると
丹田、正確にいうと、臍下丹田(せいかたんでん)の場所を意識した呼吸をこないながら開脚をします。
その丹田をつかうことで、開脚できる以外に、
どんな効果があるのでしょうか?
丹田は、ハラとも言われたりします。
ハラが座っている、ハラがきまる、ハラを切る、…。
古代中国医学において、丹は不老不死の薬、田はその薬を生む土地という意味があり、
ここが充実し、ちからがみなぎる状態になれば、健康と勇気を得ると、いわれる場所です。
逆に、丹田が空っぽの状態になると、
気が分散され、死につながるとも言われています。
お腹が痛くなった事ありますか?
お腹がいたくなると、
とたんに、何もかもの気力が失せる、あの感覚です。
開脚のトレーニングをすると、次第に丹田がみちてくるような、お腹をしっかりつかえているような、安定した状態になるような感じになります。
つまり、丹田が充実した状態です。
丹田が充実した状態になって、私が次にやりたくなったことは、
自分が苦手とすることを克服することでした。
それは、私にとっては”走る続ける”ことです。
ハラが決まったら、何をしたいですか?
なんのために走るのか。
それは、自分のハラの具合を確かめる作業なのです。
だから、何か、体調がすぐれなかったり、
気もそぞろだったりすると、どうしても、走ることができないことがあります。
自分の健康や、状態のバロメータを測るために、
私は走るのです。
だから、開脚トレーニングをしたからといって
みなさんに、走る事を強要することではありません。
開脚をきっかけに、
ハラがきまって、
なかなかできなかったかこと、やれなかったこと、二の足をふんでいたことに
ふみだすきっかけを与えられたらいいな、と。
なんでもいいんです。
ダイエットでもいいし、体質改善でもいいし、新しい知識や学習を始めるでもいいし。
とにかく、行動する一歩を、
開脚トレーニングがお手伝いしているのです。
からだが柔らかくなることが最初の目的だったとして、
最後の目的は、開脚に留まる必要はありません。
さらに、上のトレーニングにいくのもよし。
他のやりかったことをするのもよし。
人生を楽しくすることを手伝うのが私の仕事です。
是非、開脚で、ハラを決めて、次のステップへ進みましょう!
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